くぬぎの森寄生計画 作業日誌

坂本善三美術館シリーズアートの風vol.7 「吉村形展 くぬぎの森寄生計画」公式ブログ

寄生計画日誌11/10

天気 晴れ
気温 朝5℃ 昼18℃
食事 朝 コーヒー 昼  夜 魚定食

 

 

今日は牧場の牛達がくぬぎの森の近くまで来てくれた。

草を食べてる音。こちらを見つめる目。

牛がそばいると本当に落ち着くのだ。

生き物といると、暖かくなるし優しくなれる気がする。

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明日も来てくれないかな。

 

動画

牧場の牛達が遊びに…|keihammくぬぎの森彫刻生活 ~into the wild~

 

寄生計画日誌11/9

天気 晴れ
気温 朝7℃ 昼18℃
食事 朝 コーヒー 昼 おにぎり 夜 魚定食

 

サクッサクッと葉っぱを踏む音が近くで 聞こえる。イノシシかきつねか?それともたぬきか?鹿かもしれない。僕も森を歩いているから、あちらも人間の存在を感じているだろう。

くぬぎの森は葉っぱの絨毯でふかふかになってきた。

 

 

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収穫は嬉しいものだ。先日は柿、今日は椎茸。ただ椎茸はこちらの状況を考えずに、手加減なくずーっと湧いてくる。

母はまったく取ろうとしない。

なんなんだろう。木になっている椎茸を見て喜ぶのに取ろうとしない。

干し椎茸をスーパーで買ってくるし、よくわからない。

だから僕が収穫。仕方がない笑

 

 

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 くぬぎの腐った切り株にキノコが生えている。まさかこれがくぬぎなば?

 

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キノコは危ないからしっかり調べないと…口には出来ないが、これがもし食べられるとしたら、むちゃくちゃ収穫できるではないか。。

 

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とりあえず並べて干す準備

 

 

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並べると楽しくなる。

 

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綺麗な椎茸は直ぐに食べるべし。

 

 

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 葉っぱの絨毯がどんどんふかふかになってきた。

 

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 終わりの始まりにも葉っぱに覆われる。朝、掃除しても、夕方にはまた葉っぱで埋め尽くされる。

掃除をしなくなる頃に冬はやってくる

 

 

 

 

 

寄生計画日誌11/4

 

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久しぶりにくぬぎの森の奥の奥へとパトロール。

イノシシが地面を荒らし、歩き難いこと…

杉林の中を通り抜け、草原へと突き進み、もう少しで牧場という場所に秘密の場所はある。

 

岩のある場所には獣道がいくつか通っていて、鹿やウサギ達の休憩場所になっているのかもしれない。(写真は撮り忘れました)

くぬぎや柏の木が中心ではなく、名前も知らない雑木が群生している。本当はこの状態がくぬぎの森の本来の姿なのかも知れない。自然に近い場所だ。

 

そこの近くに柿の木がある。

8年前に切り過ぎてしまい、それ以来実がならなくなった。干し柿作りが出来なくなっていたのだけど、今日行くと実が成っていたのだ。嬉しくて嬉しくて、美術館へ急いで脚立取りに戻った。

少しの収穫だったが、本当にありがとう。

 

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吊るし柿

吊るす紐もツタで作った。

最高だ。

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 色んな場所で吊るし柿

 

くぬぎの森の冷たい風、太陽の光を浴びて美味しくなーれ。

 

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そして今日は沢山の方にくぬぎへお越し頂きました。

くぬぎの森寄生計画は、皆様に森を歩いてもらうことで成立します。寒くなってきましたが、森はこれからが本番です。

ありがとうございました(^^)

 

寄生計画日誌11/3

天気 晴れ
気温 朝6℃ 昼20℃
食事 朝 コーヒー 昼 パン 夜 しゃぶしゃぶ

 

久々の投稿。

風邪をこじらせ病んでおりました。

やはり身体が資本。気の緩みはいけません。関係者各位にご迷惑をおかけし大変申し訳ありませんでした。

またこれからブログリスタート致しますのでよろしくお願い致します。

 

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朝起きて外の温度計をみると6℃。

先週までの二連ちゃんの台風後は、くぬぎの森の雰囲気も随分変わってきた。

 秋を感じている10月初旬、夏の残臭が森を漂う。…残臭ではないな…残香?

不快ではない夏の香りが、まだまだくぬぎの森には続いていた。

それがいつの間にか、どんぐりが落ちてたり、葉の色が乾き始め紅葉にシフトしていく。

そして今…

今日はこの2日間の晴天で、気持ちが上昇。外にいるだけで前に進んでいるような錯覚を覚える。

先週も、台風が来る前は束の間の晴天かわ続き、秋晴れをじっくりと味わいながら作業できた。

 

天気の変化は気持ちの変化と比例する。

くぬぎの森での生活で染み付た。

 

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天気に揺さぶられる。

大体の予測の中で世の中は進行してる。だから人間は生きながらえて来たと思うし、テクノロジーの発展は小さな人間を大きい存在にしたのは確かだろう。

でも大体だ。自然を薄っぺらく大体だ。

全て理解し予測している生き物なんかいない。

あと1カ月もすれば森は葉っぱの絨毯。

遠くの大岩までスッキリ見える様になり明るくなる。冬になると森が明るくなるのだ。それが終われば雪が降る…と言う具合にざっくりと大体しか理解していない。それで十分だ。

 

あの東北の震災で、皆が日本中が感じたように、自然を前に人間は何も出来ない。

テクノロジーも、原子力も予測を超えると暴れだす。どうしようも出来ない。

"想定外"

あの頃よく耳にし、それからずっと想定外が続いている。

偉い人達は、それでも自然をコントロールしようと努力しているが、予測はあくまでも予測だ。

僕らは、リアルに今を肌で感じながら判断するしかないのだ。

 

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さて今日の"終わりの始まり"

今月は岩に石ころをもう少し積み上げる計画。11/11。運んで積もう‼︎

 

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赤とも言い難いバーミリオンの少し気持ち悪い実が点々と…

 

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赤い実が消えた後の葉がとても綺麗で花の様だ。もしや花?

 

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なんだろ?

 

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野いちごもあるのだ。秋でも収穫出来るが、今回は時間がない様で…

残念だ。

 

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森をパトロールした後は、少し作業。

くぬぎの木を手斧で彫り彫り。

細い木を彫る難しさ、安定させるのにはもっと彫らないと。

久々の手斧。ぶれぶれで、刃物も斬れ味イマイチ…感覚を呼び覚ますのは、一作品作り終えた後だろう(^^)くぬぎの森寄生計画12/3までです!是非くぬぎの森へ(^^) #art #kunuginomori #kumamoto #landscape #くぬぎの森寄生計画 #吉村形 #パティスリールイ #手斧 #芸術

 

寄生計画日誌10/14

天気 雨

気温 15℃

食事 朝 コーヒー 昼 カツ 夜 ビーフン

 

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ストーブに火を入れてみた。

試運転だ。

ちゃんと煙が吸い込まれていく。昨年は鳥が煙突に巣を作って、オーバーホール…。こういう自体にならなくて一安心だ。

火は良い。

櫟の森の冬には絶対に欠かせない薪ストーブ。この安心感といったら半端ない。今月末には運転開始だ!

 

さてさて、今日の寄生計画というと、屋外作業は諦め、作業部屋の整理。物が多過ぎて片付かない。福岡の作業場から持ってきた過去の作品もだんぼーるに入れたまま。開けると時が止まりそうなんでスルーし、屋根裏の整理。ここにも色々あるわあるわ。…父の油絵の具やらキャンバス、写真…

そしたら新聞紙に包まれた何か気になる物体を二つ発見。

なんだなんだと開けて見ると、昔作った犬だった。下に降り明るい場所でこの犬を見てみると、これ売ったんじゃなかったっけ?何でここにあるんだろう?って自分の記憶の中に、この犬の存在は消えていた。曖昧な過去を引っ張り出してしまった以上、少し眺める事に。

色を少し塗り直してみようと思って、また眺める。結局、少し塗り直す前に、彫り直しもした。数時間後なかなか良い感じに仕上がり自画自賛。

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作品は狛犬の様なユーモラスさ、悠然と鎮座する雰囲気を出したいと当時思っていた。モデルは家の柴犬。名前は"てん"いつも春日市の仕事場に連れていって一緒に過ごしていた。臆病者で、この作品とは似ても似つかない。でも柴犬はずっと昔から居る感じがして、そこについては"てん"も同じ匂いがした。
来年2018年は戌年。
父吉村郁夫も戌年。
来年、この作品が何処かへ行ってご主人を守ってもらいたい。

作品タイトル
昔の犬

作品タイトルはエレカシの昔の侍からイメージ。侍の愚直で不器用な生き方。お殿様の為に生きて死ぬ姿が、柴犬に重なった。

 暫くの間、くぬぎの森に鎮座し、守ってくれるだろう。

 

 

寄生計画日誌10/14

天気 くもり
気温 18℃
食事 朝 コーヒー昼 パン 夜
体重 78.9kg

 

今日は染織の日。

えりさんがやって来る日だ。

雨が気になる。朝起きると空はぼんやり、いつ降ってもおかしくない様子。

完全にスタンバッている…だろ。

不安定要素が盛り沢山のくぬぎの森。お客さんが来る時くらいは、堪えてくれよ。

 

小川から水の流れる音が聴こえる。石を小川から上げようと川に入るが、冷たくてもう入れない。1週間前は大丈夫だったのに。

さてさて、そうこうしていると、えりさんがやって来た。

黒髪、モスグリーンのブラウス、ベージュのチノパン、ネズミ色のエプロン、紺の足袋。写真を撮り忘れてしまったが、くぬぎの森にピッタリの装い。森で染織ガールみたいな雑誌があれば、3、4ページの特集を受けるだろう。エプロンは先日染めたものだ。足元は機動力重視で足袋だ。

意識高い女性の横で、野球帽の僕は、火をおこす作業に取り掛かる。

 

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 今回は二度目という事で作業も順調。

焼き芋したかった。

 

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蒸しあがった布を取り出し…

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冷ます。

 

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湧水で洗う作業。絶えず笑い声が森に響く。女性がこの姿勢で布を洗う。なんか懐かしい光景だ。

 

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布を洗い終わると干す。

 

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 森で洗濯し干す

この作業は昔からやりたかったこと。

染織で初めて行われた。

皆さんの布が堂々と森にマッチングした。

 

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雨も堪えてくれて、無事ミッション終了。ギャラリーでパティスリールイのケーキとコーヒーを召し上がられた。

 

僕も母と別部屋で暫し休憩。

えりさんの手作りお菓子とコーヒーでまったり。食べていると、皆さんの笑い声が絶え間なく聴こえる。こんな事一年に一回あるかないかの賑わい。

人が笑う。

僕らも笑う。

 

これって本当幸せな事だな。

 

えりさん、山下さん、メンバーの皆さん、本日はくぬぎの森で作業して頂きありがとうございました!

くぬぎの森のポテンシャルがまた引き出されました。染織は森を美しく見てせくれます。森を包み込むような、母性を感じます(^^)。

また来年やって下さい‼︎

 

 

ありがとうございました(^^)

 

 

宣伝も少し… 

12/3最終日までパティスリールイのケーキを置いています。

パウンドケーキ1550円

コーヒーセット650円

お菓子250円

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寄生計画日誌10/12

天気 くもり
気温 21℃
食事 朝 コーヒー昼 パン 夜 鶏鍋
体重 78.9kg

 

斧でくぬぎの木を叩き、皮を剥がす単純作業。叩いたあとの仕上がりが僕は好きだ。鑿あとはまた違った良さがある。

僕の斧は刃先を少し扇型にしてるんで、"ちょうな"のような叩き跡を残す。

 

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痕跡は何かを作れば必ず残る。

爪で引っ掻いたとしても、残るはずだ。

 

模様を作るわけではない。

ただ叩けば良いというものでもない。

 

斧が僕の無意識の中で動いていく。木と僕の間で単純作業をするのだ。

 

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 まだまだ木と呼吸が合わず…だ。

何本も何千回も叩いていけば、何処かに辿り着ける。とは思う…

 

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もうしばらくは花も咲いてくれてる。

この花は摘むのはやめよう。