くぬぎの森で寄生計画11/12
天気 晴れ
気温 朝1℃ 昼14℃
食事 朝 コーヒー 昼 頂いたお弁当 夜 またまた椎茸のステーキ
体重 79.5kg
天気に恵まれたくぬぎの森。
今日は、母の高校の同級生7名が遥々福岡から来てくれた。皆さん、同窓会にもまったく顔を出さない母の事を心配しやって来てくれたようだ。
こんな所に17年も居たら人と離れていってしまうだろう。でもあちらから会いに来てくれるんだから、こんなに幸せな事はないと思う。
皆さんで昔話を楽しんでいるのを母は、口を半開きにしポカンとした顔で、話を聞いているかは分からないが、とりあえず、その場に居る…。相槌も打たないマイペースさには、呆れるを通り越して凄みをも感じてしまう笑。とにかく昔の事など殆ど覚えていない母。定期的に同窓会なんかに参加しないと記憶は繋いでいけないだなと強く感じた笑
しかし、森の話になるとなかなか流暢に話す母。
"冬は大変ね"の質問に…
"これから冬に向かうにつれて森は明るくなるのよ。そしたら気分も晴れるわ。この森は、夏より冬のほうが太陽を浴びるのよ"と返す。
ずーっとこの森の移り変わりを見ている母の目線は、大袈裟かもしれないが、森の代弁者のようだ。
友人とは離れ、昔の事を忘れてしまっても、母の過ごして来た時間は、とても重厚で…無駄ではないと思う。
皆様、本当にありがとうございました。
それからそれから…
僕は水路に溜まった落ち葉をかき出し、
雨樋に溜まった落ち葉もかき出した。
これをやっとかないと冬がえらいことになるのだ。
当分続く落ち葉掃除‼︎
気合いです。
キノコに詳しい専門家に、写メでこれを送ると、予想どおり、猿の腰掛。
地面から直で生えてるのは初めて。
何か良いことがあるのかな?
今週も無事に終了!
しかしこの展覧会も終わりに近づいている…冬の訪れと共に終わりを迎えるくぬぎの森寄生計画。
明後日から小屋の屋根を急がねば‼︎
くぬぎの森寄生計画11/11
天気 晴れ
気温 朝4℃ 昼15℃
食事 朝 コーヒー 昼 焼き芋 夜 椎茸のステーキ
今日は朝、僕の地元福岡からシンゴさん夫婦とぎんちゃん(犬ちゃん)が来てくれた。美術館表の落ち葉を整理していると、峠の方向からシンゴさんはやって来た。牧場のほうからお客さんはみえるのに…逆方向。林道を通って来るなんて笑
僕も地震以来、峠の方へは行ってない。
シンゴさんになんでその道で来たのか?聞いてみても、飄々とした口調で、"時間短縮たい!"と…地元の人でも通らないのに!シンゴさんらしい(^^)
シンゴさんは小川から石を何往復も運んでくれた。効率の悪い作業だけど、黙々と続けてくれた。
作業後のお喋りも楽しかった。
本当に久しぶりシンゴさん節を聞いた。
そしてシンゴさんはまた峠の方へ帰っていった。
お昼からは石積みは終了し、落ち葉で焼き芋を作った。
若いお母さんと小さいお子さんグループ、建築家さん、学芸員さん、友人で焚き木を眺める。
お芋のおじさんになった僕は、焼き芋作りの奥深さを知る。熟練しなければ美味しい焼き芋は出来ない‼︎笑
動画 焚き火と焼き芋|keihammくぬぎの森彫刻生活 ~into the wild~
落ち葉で焼き芋はなかなか難しいんじゃないかな。火を眺めるだけで会話はあんまりいらない。
出来立ての焼き芋
早く食べたい(^^)
だいたい40分くらいで出来上がるみたい。
芋にハマりそう
ホクホク芋
ふーふーしながら
芋は来年植えるかな?
落ち葉も沢山あるし、芋が金になるかもしれない笑
こんな遊びを子供達はやるのか〜。
どんぐりの帽子をお皿に木の実がお菜?
午後二時半を過ぎると陽が裏山に消えそうになる。もうここからくぬぎの森は夕方に向かうのだ。
そにしてもこの写真良いなー。
遠くの陽が森に差し込み煙を照らすような雰囲気。
来週はもっと寒くなる予報。
しかし僕の作業は続くのである。
寄生計画日誌11/10
天気 晴れ
気温 朝5℃ 昼18℃
食事 朝 コーヒー 昼 夜 魚定食
今日は牧場の牛達がくぬぎの森の近くまで来てくれた。
草を食べてる音。こちらを見つめる目。
牛がそばいると本当に落ち着くのだ。
生き物といると、暖かくなるし優しくなれる気がする。
明日も来てくれないかな。
動画
牧場の牛達が遊びに…|keihammくぬぎの森彫刻生活 ~into the wild~
寄生計画日誌11/9
天気 晴れ
気温 朝7℃ 昼18℃
食事 朝 コーヒー 昼 おにぎり 夜 魚定食
サクッサクッと葉っぱを踏む音が近くで 聞こえる。イノシシかきつねか?それともたぬきか?鹿かもしれない。僕も森を歩いているから、あちらも人間の存在を感じているだろう。
くぬぎの森は葉っぱの絨毯でふかふかになってきた。
収穫は嬉しいものだ。先日は柿、今日は椎茸。ただ椎茸はこちらの状況を考えずに、手加減なくずーっと湧いてくる。
母はまったく取ろうとしない。
なんなんだろう。木になっている椎茸を見て喜ぶのに取ろうとしない。
干し椎茸をスーパーで買ってくるし、よくわからない。
だから僕が収穫。仕方がない笑
くぬぎの腐った切り株にキノコが生えている。まさかこれがくぬぎなば?
キノコは危ないからしっかり調べないと…口には出来ないが、これがもし食べられるとしたら、むちゃくちゃ収穫できるではないか。。
とりあえず並べて干す準備
並べると楽しくなる。
綺麗な椎茸は直ぐに食べるべし。
葉っぱの絨毯がどんどんふかふかになってきた。
終わりの始まりにも葉っぱに覆われる。朝、掃除しても、夕方にはまた葉っぱで埋め尽くされる。
掃除をしなくなる頃に冬はやってくる
寄生計画日誌11/4
久しぶりにくぬぎの森の奥の奥へとパトロール。
イノシシが地面を荒らし、歩き難いこと…
杉林の中を通り抜け、草原へと突き進み、もう少しで牧場という場所に秘密の場所はある。
岩のある場所には獣道がいくつか通っていて、鹿やウサギ達の休憩場所になっているのかもしれない。(写真は撮り忘れました)
くぬぎや柏の木が中心ではなく、名前も知らない雑木が群生している。本当はこの状態がくぬぎの森の本来の姿なのかも知れない。自然に近い場所だ。
そこの近くに柿の木がある。
8年前に切り過ぎてしまい、それ以来実がならなくなった。干し柿作りが出来なくなっていたのだけど、今日行くと実が成っていたのだ。嬉しくて嬉しくて、美術館へ急いで脚立取りに戻った。
少しの収穫だったが、本当にありがとう。
吊るし柿
吊るす紐もツタで作った。
最高だ。
色んな場所で吊るし柿
くぬぎの森の冷たい風、太陽の光を浴びて美味しくなーれ。
そして今日は沢山の方にくぬぎへお越し頂きました。
くぬぎの森寄生計画は、皆様に森を歩いてもらうことで成立します。寒くなってきましたが、森はこれからが本番です。
ありがとうございました(^^)
寄生計画日誌11/3
天気 晴れ
気温 朝6℃ 昼20℃
食事 朝 コーヒー 昼 パン 夜 しゃぶしゃぶ
久々の投稿。
風邪をこじらせ病んでおりました。
やはり身体が資本。気の緩みはいけません。関係者各位にご迷惑をおかけし大変申し訳ありませんでした。
またこれからブログリスタート致しますのでよろしくお願い致します。
朝起きて外の温度計をみると6℃。
先週までの二連ちゃんの台風後は、くぬぎの森の雰囲気も随分変わってきた。
秋を感じている10月初旬、夏の残臭が森を漂う。…残臭ではないな…残香?
不快ではない夏の香りが、まだまだくぬぎの森には続いていた。
それがいつの間にか、どんぐりが落ちてたり、葉の色が乾き始め紅葉にシフトしていく。
そして今…
今日はこの2日間の晴天で、気持ちが上昇。外にいるだけで前に進んでいるような錯覚を覚える。
先週も、台風が来る前は束の間の晴天かわ続き、秋晴れをじっくりと味わいながら作業できた。
天気の変化は気持ちの変化と比例する。
くぬぎの森での生活で染み付た。
天気に揺さぶられる。
大体の予測の中で世の中は進行してる。だから人間は生きながらえて来たと思うし、テクノロジーの発展は小さな人間を大きい存在にしたのは確かだろう。
でも大体だ。自然を薄っぺらく大体だ。
全て理解し予測している生き物なんかいない。
あと1カ月もすれば森は葉っぱの絨毯。
遠くの大岩までスッキリ見える様になり明るくなる。冬になると森が明るくなるのだ。それが終われば雪が降る…と言う具合にざっくりと大体しか理解していない。それで十分だ。
あの東北の震災で、皆が日本中が感じたように、自然を前に人間は何も出来ない。
テクノロジーも、原子力も予測を超えると暴れだす。どうしようも出来ない。
"想定外"
あの頃よく耳にし、それからずっと想定外が続いている。
偉い人達は、それでも自然をコントロールしようと努力しているが、予測はあくまでも予測だ。
僕らは、リアルに今を肌で感じながら判断するしかないのだ。
さて今日の"終わりの始まり"
今月は岩に石ころをもう少し積み上げる計画。11/11。運んで積もう‼︎
赤とも言い難いバーミリオンの少し気持ち悪い実が点々と…
赤い実が消えた後の葉がとても綺麗で花の様だ。もしや花?
なんだろ?
野いちごもあるのだ。秋でも収穫出来るが、今回は時間がない様で…
残念だ。
森をパトロールした後は、少し作業。
くぬぎの木を手斧で彫り彫り。
細い木を彫る難しさ、安定させるのにはもっと彫らないと。
寄生計画日誌10/14
天気 雨
気温 15℃
食事 朝 コーヒー 昼 カツ 夜 ビーフン
ストーブに火を入れてみた。
試運転だ。
ちゃんと煙が吸い込まれていく。昨年は鳥が煙突に巣を作って、オーバーホール…。こういう自体にならなくて一安心だ。
火は良い。
櫟の森の冬には絶対に欠かせない薪ストーブ。この安心感といったら半端ない。今月末には運転開始だ!
さてさて、今日の寄生計画というと、屋外作業は諦め、作業部屋の整理。物が多過ぎて片付かない。福岡の作業場から持ってきた過去の作品もだんぼーるに入れたまま。開けると時が止まりそうなんでスルーし、屋根裏の整理。ここにも色々あるわあるわ。…父の油絵の具やらキャンバス、写真…
そしたら新聞紙に包まれた何か気になる物体を二つ発見。
なんだなんだと開けて見ると、昔作った犬だった。下に降り明るい場所でこの犬を見てみると、これ売ったんじゃなかったっけ?何でここにあるんだろう?って自分の記憶の中に、この犬の存在は消えていた。曖昧な過去を引っ張り出してしまった以上、少し眺める事に。
色を少し塗り直してみようと思って、また眺める。結局、少し塗り直す前に、彫り直しもした。数時間後なかなか良い感じに仕上がり自画自賛。
作品は狛犬の様なユーモラスさ、悠然と鎮座する雰囲気を出したいと当時思っていた。モデルは家の柴犬。名前は"てん"いつも春日市の仕事場に連れていって一緒に過ごしていた。臆病者で、この作品とは似ても似つかない。でも柴犬はずっと昔から居る感じがして、そこについては"てん"も同じ匂いがした。
来年2018年は戌年。
父吉村郁夫も戌年。
来年、この作品が何処かへ行ってご主人を守ってもらいたい。
作品タイトル
昔の犬
作品タイトルはエレカシの昔の侍からイメージ。侍の愚直で不器用な生き方。お殿様の為に生きて死ぬ姿が、柴犬に重なった。
暫くの間、くぬぎの森に鎮座し、守ってくれるだろう。