くぬぎの森寄生計画 作業日誌

坂本善三美術館シリーズアートの風vol.7 「吉村形展 くぬぎの森寄生計画」公式ブログ

寄生計画日誌10/4

天気 晴れ

気温 25℃

食事 朝 コーヒー 昼 パン 夜 鶏鍋

体重 78.5kg

 

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日誌に体重を書いてる。

ほとんどの人がスルーすると思いきや…結構指摘を受ける。

 

意味など何もない。

ただその日やった結果が、体重に反映される様な気がする。

 食事制限などはなし、普通に食べる様にしている。

 

巷じゃ空前のダイエットブーム!健康ブーム!そしてボディーメイキングときた…他人からどう見られているかを多くの人が気にしていて、健康というより自分の身体を美しく見せようと皆さん頑張るのだ。

 

それには僕はあんまり興味がわかない。

もし美ボディを嫁が目指し始めたら、必ずやめさせる。そもそも何をもって美ボディなのか?

シックスパック?

お尻のライン?

オッパイの形?

腰のくびれ?

これ女性に限った話ではなく、男性も当てはまる。男女関係なく同じ様な事に意識をもっていかれてる。

シックスパックの女性を見て、頑張ってるな。すごい努力をしたんだろうな、

関心する。

でも食べている物、その人の顔つきを見ると、とてもドライに見えてしまって、とても美しさを感じるとこまではいかないのだ。何処か乾いているというか冷めた雰囲気。

男女関係なくそんな乾いた生活をしている人がなかなか結構な数いると思われる。

 

 みたくれが大事な時代。

今はそんなギリシャ彫刻の様なムキムキボディを男女とも求める時代。

女性は、マイヨールの彫刻の様な丸みを帯びた美しいフォルムからは遠ざかるのか…

 

ジムに通う人々。

閉ざされた空間。

そこで汗を流し自分の理想の体型を追求するのだ。都会的空間。真面目なストイックな人間が養成されていく。

造られた身体が社会を形成していく。

どこにも余裕もない、花一輪もない様な…そんな乾いた社会をイメージしてしまう。

現にそうなっちゃいないか?

 

見たくれだけで人間は幸せなんだろうか?美ボディを手に入れても満たされない様な気がする。

 

 

前に戻って、僕は体重を書いてる。

くぬぎの森で労働し、変化した自分を体重に託している。

森で作業する事で得られる幸せな感情。

労働が多少ハードでも、変わっていく森を見て嬉しくなるのだ。

怠ければ体重も増えていくだろうし、頑張れば減る。単純な数字だ。

 

 寄生計画の中で動いていく事で

自然とぶつかる事が出来る。

 

木を切り、運び、積み上げる

石を拾い、運び、積み上げる

 

草刈り

小屋作り なんか色々…

 

くぬぎの森で労働というからには、体力をちゃんと使う仕事をしなければならない。リアリティがなければ僕の仕事は嘘になる。

多少キツくないと成立しない場面もある。

10/1に初日を迎えたが、ほとんどいつもと変わらないくぬぎの森。今日も、明日も…ここで作業をするのだ。ここに居る限り。

それを人に見せようとしているから…僕もよそ行きになって、くぬぎの森でやらなくてもいい様なことまで、やり込みたくなる衝動に襲われるのだ。 今回はごちゃごちゃしない。だだ僕は外に出て作業する。

 

さぁ明日は体重何キロだろう。