くぬぎの森寄生計画 作業日誌

坂本善三美術館シリーズアートの風vol.7 「吉村形展 くぬぎの森寄生計画」公式ブログ

寄生計画日誌8.26

天気 激雨…

気温 25℃

体重 78.7

食事 朝コーヒー 昼パン  夜生姜焼き

 

 

俺は雨男なのか…

昨晩から、スマホの雨レーダーをチェックし、何度、小国町の上にある雨を指で跳ね除けようとしたことか…

憎っくき雨…

 

そう今日はくぬぎの森美術館で親子ワークショップ。小国町の小学生とその保護者さんに参加してもらう企画。昨年までは坂本善三美術館で制作していたが、今回は僕の展覧会くぬぎの森寄生計画に絡め、くぬぎの森屋外で一緒に作業する予定であった。

 

何故?

今日降るか…

 

せっかく、こんな辺鄙なところへ来てくれたのに…小国の人もここら地域にはよほどの事がないと来ない。そのよほどの事だったはずなのに。

雨が降るという。

石を小川から大きな岩のあるポイントまで運び並べるという労働ツアー。これこそが寄生計画を身体で体験するものだった。

 

ということでワークショップは屋内でやる事に。

 

 

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気を取り直し、一歳から小学生の小国の子、保護者と制作‼︎

薪や彫刻に使う色んな大きさの木を並べたり、積み木したり。

 

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 僕の彫刻に絡め出したり。。

まさに"寄生"

 

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一度出来たと思った形も、どんどん変わっていく。誰が完成を決めるのか!そんな決断をするポイントもない。

 

本当なら僕が決めるんだろうが、僕はほとんど喋らなくて、指図もしなくて。

 

 

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必ずクラッシャーがいるもので、その子がドバーッと壊しちゃう。

小6の男の子達は、どうするのか観てると、怒るに怒れずという状態から、一緒に作業をやるように誘導。それでもクラッシャー君がまもなく飽きると笑。

別の作業を誘導。

小6の男の子達がスッーと別の場所へ行くと、やはり着いていっちゃう。

寄生

 

そんなドラマがゆったりとした雰囲気の中出来るって都会ではない事だ。

保護者の方もくっ付き過ぎず、離れ過ぎずといい絶妙なポジション。これも都会ではない。

 

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 こんなにベニアもツルツルになるまでクレパス・鉛筆で擦ったりし始めて。

 

終始絶妙な雰囲気でワークショップは進み、あっという間に終了。

 

僕がほとんど声を発しない、そんな時間になったワークショップ。

これも都会ではやった事ない。

やりたくても出来ないのだ。

それが出来た小国町。

これは僕が理想とする一つの形かも知れない。

 

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最後に

参加して頂いた皆様、お足元の悪い中、くぬぎの森へお越し頂きありがとうございました。本来なら、屋外で寄生計画を汗を垂らし、沢山身体を動かし、労働したかったんですが、生憎の天気で残念でした…

しかし屋内で子供達は没頭して制作してくれて素晴らしい時間だったと思います!

 

今度は、晴れた日にくぬぎの森へお越し下さい!是非一緒に森で制作しましょうね。