寄生計画日誌2019.9.6
2019.7.27石掘りワークショップ
こんな石はゴロゴロとしてる。
2017年くぬぎの森寄生計画から早いもので2年が経った…
その間も、この森は変わり続け、僕の心も少しずつ変化していっている。
くぬぎの森へ来て11年。
くぬぎの森美術館が開館して19年。
結構な時間が過ぎて、父の時代から支えてくれた人や、僕の周りの恩人も昨年は次々と亡くなっていった。
天候も変わり、もう9月というのに日中は蒸し暑く、10年前は夕方四時頃になると急に森の奥から冷たい風が入ってきたのに、今では全くといって無風だ。
今年、この森もどれだけ雨が降っただろうか?
もういいよ。やめてよっていうくらい降りまくった。
それでも、この森は耐え続けていて、僕と母…特に駐在員の母を守ってくれている。
さぁこれからの10年、どうしょうか?
僕はこの森の方向性を考えはじめている。
今までは、僕がくぬぎの森寄生計画として森で作業し管理をしてきた。モニュメントや小屋など色々な仕掛けを作って来たが、もうそろそろ次のステージへ行きたいと思う。
くぬぎの森寄生計画が終了し、僕が寄生生活をするっていう事は、ある程度やれたと思う。森の駐在員の母もよくやってくれた。
その次にやる事って…
それは他の人に寄生生活を体験してもらう事じゃないかという事だ。
実際に森に寝泊まりしてもらい、森を見てもらう。
そして僕らと同じ経験を味わって頂くというものだ。
作業後のこのひとときが素晴らしい。
この森は本当に素敵なものが沢山ある。
僕ら日本人は古来から自然のもの一つ一つに神が宿ると信じて来たように、本当にそう感じる瞬間がこの森にはあるのだ。それを言葉や文字で一生懸命に伝えようとしても、なんか胡散臭さも感じるだろうから、実際に泊まって頂く。
そうしてくぬぎの森を知るコミュニティが出来ていけば、この森のポテンシャルはもっともっと引き上げられていくと思う。
そう考えた。
それには今から準備が必要だ。
森をもう少し軽くする必要がある。
要するに木を伐採する仕事。
これはこの秋にやるつもりだ。
そして泊まれるように館内の整理だ。
やる事は山ほどあるが、くぬぎの森が
これから動いていく様子をちょこちょこ書いていきたいなと思う。
樹齢2000年のカウリの木。この木の歴史は非常に切なく、僕は日本人なんだけど心揺さぶられる。
くぬぎの森寄生計画というタイトルは変わらないが、僕が今一番影響を受けているニュージーランドについても書いてみようと思う。全く寄生計画とは関係ないかもしれないが、どこかこの小国町との共通点があるような…
色々体験した事感じた事など、書いてみたいと思う。脱線もあるかもしれないがお付き合い頂きたい。