寄生計画日誌9/10
天気 晴れのち曇り
気温25℃
食事 朝 コーヒー 夜
体重 78.6kg
染織の日
坂本善三美術館スタッフの皆さん
えりさんが、杉とくぬぎで染織するという事で僕はお手伝い。
えりさんは小さな身体で、大鍋やらかまどを車に積み込んやって来た。
僕は薪の準備と火起こし、そして染める材料のくぬぎをチェーンソーでぶっ倒す。
さぁどうなるのか?
染織初体験の僕は段取りから興味深々!
さくくんも火の番
火っていいなー。森で皆んなで火を囲みながら作業なんて最高だ。皆んなで何かを作るって事が凄く味わえる時間だ。
餅つきなんかも大変だけど、作業分担が人間と人間を繋げていくんだろうな。
くぬぎ、杉で煮詰めていく。
えりさん、まいさんコンビで煮込む。
こういう作業は女性が似合う。彼女達が一生懸命染めた服着たくなる。なるなる。
釘と酢と水で作った液に浸す。
すると色が変わったの見てテンション上がる!鉛色なんだ。
僕のTシャツも染めてもらったんだが、早く着たい。
ゆっくりとした時間の中、出来上がっていくもの。これが本来の物作り。
時間がかかって当然なんだ。
いつも考えることがある。
小国には資源豊富な山がある。
杉を中心にくぬぎ、かしわ、さくらなんかの雑木も沢山なんだけど…
今日もお客様とふとした話の中で、林業は未だ厳しい状況という事が話題に。杉山も太陽光などの別の産業が入っているそうだ。
どうにかならないものか?
アートが現実を動かせないかを考える。アート=非現実・非日常ではなくて、アートによって産業になっていく分野が、この山間地域で発信出来ないものか?
アートが観賞を越えて人をつなぎ、人が創造して、人が働く。そんな事は、もはや都会では難しく、この自然に近い場所から出てくるものだと思う。
ただ今のところ現実的な発想はないのだけれど、くぬぎの森で僕が寄生計画に取り組んでいけば、それこそ今日みたいにステキな染織する女性なんか現れたりして文化が出来てくるんじゃないのかなと。少し独りよがりではあるが、徐々に人が集まって来てくれてる。
今までは一人で森と向き合って来たので最近の状況に幸せも感じ、少し語ってみたくなった。
子供と老婆がツタを処理して縄作り。
少しアドベンチャー感覚で森の中へ。
絶対楽しいくぬぎの森。
労働労働‼︎